2014年12月6日土曜日

宮崎作業日誌② 時系列順不同

12/1
「ダメだ!作品が小さすぎる!」


12/6
頻繁に更新するつもりが、なんかあるとついついサボってしまい、気がついたら前回からもう結構日が経っている。とりあえず日誌を書く。


11/26
山縣太一さん丸瀬顕太郎さんと飲む。太一さんに、企画のことを話すと、ちょっと自分のことばかり考えすぎじゃないか、と注意をうけた。
集めたものとぼくとの関わり方が強引すぎる、上演のための準備が整ってないぞと言われたんだと理解した。


12/6
言われてみると全くその通りで、正直なところアンケートを訳すのも全然間に合ってない、出来てるのも出来てるのか怪しい、しかもそれを素材と呼んで二次創作に走った結果またもや自分の見たい景色や見せられる手業に本物を捻じ曲げて押し込めてる。。これじゃ、五月に企画をやったときと同じじゃないか!ぼくの見てきたものが小さくなるのはダメだと思った。焦って力んでいる。ところで力んでいるってことで言うと、ぼくの最近始めたアルバイトは立ち飲み屋で、そこでは日毎に店主が交代してそれぞれの酒の肴を作って酒を出すのだけれども、ここでのわたしの仕事の仕方も力が入りまくりで、たくさん仕込んでどうですか!?みたいになっていることをふと思う。昨日は気合い入れて牛スジシチューを作って、お陰様でシチューは完売したんだけども、こっち方向にがんばって行くのはちょっと違うかもしないと思った。仕込みに手間をかけたくないとかではなくて、実際にはそれも関係してくるんだけど、手つきとして、ぼくはいま背伸びしてるなあと思ったって話です。それで話を戻すと、そんな風にして、迷いに迷ってぼくと周りにあるものとの関係がうまくいっているかどうか、自分の仕事を見直しすることにしたのが12/2からでした。いまこれを書いていて、こういうことを書くとお客さん減りそうだなと思った。でも、ここ(ブログ)も本番と思って書くことにする。もっと中身の話をしなくてはいけない。


11/27.28
テキストや大枠として眺めて面白い、ではなくて、やってもらう役者との関係でいい形にして作れないかと、テキストを簡潔にしてみたりそこに振りをつけたりして喋ってもらいました。だけど、やはり頭にある面白いを捨てるのが難しくて、別物を作るんだと分けて考えるのに二日、うーんと首をひねって唸ってました。


12/1
昔親しかった女性からの頼まれ仕事をしに渋谷へ。書類を出力して郵送する作業だったので、最近まで勤めていた印刷会社に顔を出しがてら作業した。二ヶ月で目に見えた変化はなかったけど、経理の女の子が妊娠したことを知らせてくれたのと、アルバイトの男の子は遅刻がなくなって15分前出勤を心がけるようになったとおじいさん社長が言っていた。コピーサービスと製本を主とする業務内容は、自分たちから売るものがないので待ちの仕事になる。この会社は建設業がお得意様なので、そこが動かないとこっちも動かない。震災復興や大規模な渋谷川の再生計画に期待していたけどぼくの勤めている間はそれもポツポツであまり仕事がおりてこなかった。話を聞くと二ヶ月たってもその状況は変わらない様子だった。帰りがけ今年の忘年会にお呼ばれして二つ返事で快諾する。


12/2
「ごめんなさい、実は、いままで作った部分が気に入らなくなったので全取っ替えしたいと思ってます。いままで考えてたやつは、もっと練って準備して、機会を改めて6時間の公演にして発表します。」
稽古場取りをミスって取れてなくて、戸越銀座のドトールで打ち合わせ。全取っ替えを伝えるのにものすごい緊張した。自分の中でも悩んでのことだったけど作品を考えたときに絶対そうだと思ったので、あのプランを形にするのは延期にした。香港の人たちから直接アンケートを回収していたから中途半端ではいけないと思えて立ち止まれたと思う。ふたりの役者さんは、はあ、という感じで、だけどウンザリするでもなくぼくの話を聞いてくれた。アンティゴネと香港の話を香港の側からではなく、アンティゴネの側から香港が透けて見えるような、そしてその二つの間で右往左往してるぼくが出てくるような話をつくることにします。それをこれからどうやるか考えます、と伝えて、三人で改めてアンティゴネのことを話す。

11/29・12/5
少し前に連絡していた高橋かおりさんから連絡が来る。ぼくが大学生の頃、彼女は舞台美術研究会の照明さんで、きっと照明さんになるのかなと思っていたら、Facebookでいまは大学で助手をやっていて研究の道に進んでいることを知り、その奮闘ぶりを記した投稿が面白く、ちょくちょく読んでいた。投稿の中で、時折照明の仕事もやっていると書かれていて、お話がしてみたいと思って声をかけてみたら返事が来て嬉しかった。今回はSNACでやるので照明で手の混んだことは出来ないけど、アイデアみたいな形で明かりを作れないかとぼんやり思っていたので、話を聞いてもらえませんかと言ってOKをもらう。でも正直照明のことよりも高橋さんのFacebookにあげてるようなえんやこらの奮闘話が聞きたいのだった。


12/3
アンティゴネと香港がどうやって重なるかを考える。アンケートを使うのがいいと思って翻訳したものを眺めて、テキストの形にしてみる。ただ重ねてもギャップがなくてたいしたことなかった。前のプランで使うつもりだった映像を作ってくれる武本拓也くんから連絡が来て、日を改めてもらう。やべー。間に合ってねえ。。


12/4/5
バイトの仕込みと出勤日。


12/6
重ねるという発想を、混ぜちゃう、みたいな、こっちの創作にならないようにしたい。やることをもっとシンプルにして、どこに誘導するのかを、シーンを繋げることとは分けて考えて、シーン自体に何かが備わるようにしたい。いまこれを書いていて、バストリオの今野くんのことを思い出した。

以上 11/25〜12/6まで 取り遅ぎ

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